クリプタンDesktop②メールアドレスを指定して暗号化

クリプタンDesktopによる暗号化処理は、ローカルで行われる(サーバーにファイルを送受信しない)ため安心で快適です。
暗号化する際にファイルの受信者のメールアドレスを指定するだけで、その受信者だけが復号できる暗号化ファイルを作成することができます。この暗号化ファイルは他の人には復号できないため、どのような方法で受信者に送っても安全です。

メールアドレスを指定して暗号化

クリプタンはメールアドレスを指定するだけでパスワード不要でファイルを暗号化することができます。メールアドレスはひとつだけ指定することはもちろん、複数のメールアドレスを指定したり、メールアドレスをひとまとめにした「グループ」を選択して暗号化することもできます。

メイン画面で「暗号化」ボタンをクリックします。

メールアドレスを登録

まずは暗号化してファイルを送りたい宛先(メールアドレス)を登録します。

「メールアドレスを追加」ボタンを押します。

登録したい「メールアドレス」と「メモ」を入力します。「メモ」はメールアドレスの宛名など、ユーザーが識別するための情報をクリプタン上に表示するためだけに使用します。暗号化ファイルの作成には影響しません。

複数のメールアドレスをまとめた「グループ」を設定し、そのグループ宛で暗号化ファイルを作成する機能もあります。グループを使用すると以下のようなメリットがあります。

  • 複数メールアドレス宛の暗号化ファイルを作成する度にメールアドレスを入力、選択する必要がなくなる。
  • グループに新たに追加されたメールアドレスでも、それ以前に対象のグループ宛に暗号化されたファイルを復号することができる。
  • グループから除かれたメールアドレスでは、それ以降に対象のグループ宛に暗号化されたファイルを復号することができなくなる。(すでに復号されたファイルは開くことができます)

メールアドレス宛ての暗号化ファイルを作成する

メールアドレスを指定するだけでパスワード不要で暗号化ファイルを作成することができます。作成された暗号化ファイルは、メールに添付したりクラウドサーバーに保存するなど手段を選ばずに安全に共有することができます。

ファイルを共有したい相手のメールアドレスにチェックをつけたら「次へ」ボタンを押してください。
自分自身のメールアドレスは何もしなくても自動で指定されるため、自分自身で復号して確認することは可能です。

「自動メール添付」スイッチがONになっていると、暗号化ファイル作成後に既定のメーラーが起動し暗号化ファイルを添付した下書きメールが作成されます。下書きが不要である場合は「自動メール添付スイッチ」をOFFにしてから「次へ」ボタンを押してください。

下書きメールのデフォルトの文面は自由に変更することができます。

暗号化したいファイルまたはフォルダをウィンドウにドラッグ&ドロップしてください。

Tips 暗号化したいファイルは複数選択が可能です。フォルダ階層を保持したまま暗号化します。

ファイルはパスワードを設定することなく暗号化されます。
暗号化ファイルを復号できる期間は30日間(ライセンス購入後は90日)です。

4Loginに登録したメールアドレスを宛先に指定して暗号化することが可能です。
自分用バックアップ(自分宛メールアドレス)で暗号化した場合、復号化は無期限です。4Login会員登録をしている間は復号可能です。

暗号化が完了すると既定のメーラーが起動し、暗号化ファイルを添付した下書きメールが自動で作成されます。

暗号化ファイルの保存先フォルダーの指定

暗号化ファイルを指定のフォルダに保存するには動作設定画面を開きます。

「常に同じ保存先に暗号化ファイルを作成する」の欄で保存先フォルダを指定し、保存ボタンをクリックしてください。

初期設定では「暗号化ファイル作成後、メーラーを起動しファイルを自動で添付」の設定がONになっています。ご使用中のメーラーを右側のプルダウンから選択してください。
メールの作成が不要な場合は設定をOFFにしてください。

複数の宛先と共有する場合に便利なメールアドレス指定方法

クリプタンでは復号できるメールアドレスを一度に複数指定して暗号化ファイルを作成する便利な使い方があります。

ドメインだけ指定して暗号化ファイルを作成する

メールアドレスの「@」以下の部分(ドメイン)だけを指定して暗号化ファイルを作成することができます。

この例では@マーク以下「@passlogy.com」だけを登録しています。この方法で作成された暗号化ファイルはそのドメインのメールアドレスの持ち主だけが復号できます。
例えば特定の会社のドメインを指定すれば、その会社のメールアドレスの持ち主だけが復号できる暗号化ファイルを作成することができます。
「@gmail.com」や「@yahoo.co.jp」といったウェブメールサービス共通のドメインを指定した場合、そのウェブメールサービス利用者全員が復号できるようになってしまいますのでご注意ください。

下書きメールのデフォルトの文面を編集する

暗号化ファイルを指定のフォルダに保存するには動作設定画面を開きます。

本文の内容を編集してから「保存」ボタンを押してください。ウィンドウの縦幅をドラッグして広げるとテキストエリアが大きくなり編集しやすくなります。