そのファイル保護に、「鍵の受け渡し」はいらない。
量子耐性(PQC)時代の、次世代暗号アーキテクチャ「クリプタン」
パスワード共有や鍵管理という「運用の脆弱性」を、システムが肩代わりします。 クリプタンは、4Loginの認証基盤と連動し、秘密情報をユーザーの手から解放。 「誰がアクセスできるか」を定義するだけで、ML-KEM準拠の強固な保護をシームレスに実現します。
なぜクリプタンの設計が選ばれるのか
クリプタンは、単なる「パスワード不要のツール」ではありません。送信者と受信者の間で鍵を直接やり取りするリスクと手間を排除し、モダンな暗号技術を日常業務に溶け込ませるアーキテクチャです。
パスワード共有という「脆弱性」の排除
PPAP(パスワード付きZIPと別経路送信)のような形骸化したプロセスを根本から見直します。鍵の管理をシステム側に委譲することで、ヒューマンエラーによる漏洩リスクを抑え込みます。
「知っている」から「本人である」への移行
パスワードを知っていれば誰でも復号できる仕様ではなく、受信者として指定された「本人のデバイスと認証(4Login)」が揃って初めて復号できる、厳格なアクセス制御を提供します。
鍵交換をユーザーに意識させないUX
公開鍵暗号方式の最大のネックである「鍵の配布と管理」を、4Loginアプリという認証基盤と連動させることで解決。ユーザーは「宛先を選ぶだけ」のシンプルな体験を得られます。
セキュアな「自分用バックアップ」用途
共有だけでなく、本人宛(自分専用)の保管にも対応。この場合、本人の個人公開鍵を用いて強固に保護されるため、クラウド時代における安全なデータ退避先として機能します。
柔軟性と堅牢性を両立するハイブリッド設計
クリプタンのコアは、ファイル本体の暗号化と、鍵(DEK)の保護を完全に分離している点にあります。これにより、将来の暗号アルゴリズムの移行(PQC対応など)にも柔軟に適応できる設計となっています。
都度生成される使い捨てのDEK
ファイル本文は、暗号化処理のたびに新規生成される乱数ベースのDEK(データ暗号化鍵)で暗号化されます。DEKは決して使い回されず、ファイルごとの独立性を担保します。
カプセル化(保護)ロジックの分離
本文暗号化(AES-256)の層と、DEKを保護する層を分離。従来はRSA-2048を用いてDEKを保護しますが、この層を差し替えることでPQC対応を実現しています。
本人宛:個人公開鍵による保護
受信者が自分自身(4Login登録アドレスと一致)のみの場合、DEKは本人の個人公開鍵でカプセル化されます。サービス運営者を含む本人以外は復号できません。これにより、任意のストレージ(ローカルPCやクラウド等)に安全に置いておける、自分専用の暗号化バックアップファイルを作成できます。
グループ宛:動的なサーバ鍵制御
他者への共有や複数人宛の場合は、サーバ鍵方式へ動的に切り替わります。サーバ側の復号制御ロジックを介することで、指定したグループ・相手だけが安全に復号できる仕組みを提供します。
鍵データのライフサイクルと通信
デバイス内での鍵生成と保持
個人秘密鍵はスマートフォンの4Loginアプリ内で生成。平文の状態で端末外へ持ち出されることはなく、セキュアに管理されます。
ペイロードのセキュアな暗号化処理
対象ファイルは使い捨てのDEKによって暗号化されます。Desktop版のローカル処理はもちろん、Web版のバックエンドサーバー処理においてもTLS通信とセキュアな一時領域で厳密に保護され、安全に暗号化処理が完了します。
ポリシーに基づくDEKのカプセル化
宛先が「自分のみ」か「それ以外」かを判定し、個人公開鍵またはサーバ鍵を用いてDEKを安全に包み込みます(カプセル化)。
インターセプトを防ぐ復号プロセス
復号されたDEKをクライアントへ渡す際も、一時生成した公開鍵で再暗号化してTLS通信に乗せるため、経路での傍受を防ぎます。
耐量子計算機暗号(PQC)への対応と仕様
クリプタンは、将来の「Store Now, Decrypt Later」攻撃の脅威を見据え、耐量子暗号(PQC)に対応した、次世代ファイル暗号化・復号サービスです。特許技術により、量子コンピュータ時代の脅威から機密を保護します。PQC対応では、従来方式のRSAによるDEK保護の代わりにML-KEM方式を用います。
- 特徴
- Webブラウザ上で暗号化・復号できます。インストール不要です。
- 対応
- 1ファイル対応、サイズ上限あり。PQC対応済みです。
- 条件
- 4Loginアプリが必要です。
- 特徴
- Windows用ソフトウェアで、ローカルPC上で処理します。
- 対応
- 複数ファイル対応、大容量対応です。PQC対応版、2026年4月28日リリース。
- 条件
- 条件
- 4Loginアプリが必要です(開発サポーター特典)。
- 特徴
- 復号専用Webサービスです。アプリ不要、登録不要で使えます。
- 対応
- メール認証で復号できます。
- 制約
- 従来方式で暗号化したファイルのみ復号できます。PQC対応ファイルは復号できません。
提供枠組みと開発サポーター
4Loginは、次世代デジタル社会基盤への昇華を目指す実験的プロジェクトです。現在、以下の枠組みで提供されています。
基本機能の利用(無料)
クリプタンWeb(従来方式)での暗号化・復号や、4Loginアプリのインストール、および基本機能の利用は無料です。
開発サポーターへの参加(高度な機能の利用)
耐量子暗号(PQC)対応機能による暗号化を利用するには、「開発サポーター」への参加が必要です。(※PQC対応ファイルの復号は、4Loginアプリを利用すればどなたでも可能です)。本プロジェクトのビジョンに賛同し、社会実装を共に推進するサポーターを募集しています。
- 支援金: 月額220円(税込)~
- 特典: 耐量子暗号化ファイルを含む、4Login Family全製品のフル機能が利用可能(※一部別途費用が掛かる場合があります)
FAQ
Q. クリプタンを使うには何が必要ですか?
クリプタンWeb / クリプタンDesktop の暗号化・復号には、4Loginアプリが必須となります。
Q. なぜパスワードや鍵を相手と直接やり取りしなくてよいのですか?
公開鍵の配布・管理を4Loginアプリの認証基盤と連動させているためです。鍵データはシステム間で必要に応じて安全に扱われ、ユーザーが鍵の受け渡しを意識する必要はありません。
Q. PQC対応では何が変わりますか?
ハイブリッド暗号における「DEK(データ暗号化鍵)の保護方式」が変わります。本文の暗号化方式(AES)は共通のまま、従来方式のRSA-2048に代わり、PQC対応ではML-KEMを採用しています。
Q. 自分用バックアップにも使えますか?
はい。受信者を本人のみに指定すると、本人の個人公開鍵でDEKをカプセル化します。ご自身の4Loginアプリによる認証が必須となるため、お手元で安全なバックアップデータとして保管いただけます。
Q. かんたん復号でPQC対応ファイルも開けますか?
いいえ。メール認証のみで利用できる「かんたん復号」は従来方式のみの対応となり、PQC対応ファイルは復号できません。
Q. 個人秘密鍵はどう扱われますか?
4Loginアプリ内のセキュアな領域で生成され、平文で端末外に持ち出されることはありません。サーバーには、リストアキー等で暗号化されたバックアップと公開鍵のみが保存されます。
次世代のファイル保護を、あなたの環境で
量子コンピュータの進化に伴う「Store Now, Decrypt Later」の脅威。
なぜ今PQC(耐量子暗号)への移行が必要なのかを知り、次世代のアーキテクチャをご体感ください。